妊婦さんへ母子手帳と一緒に、葉酸サプリを無料配布!熊本県長洲町

熊本県長洲町ではお腹の赤ちゃんに大切な“葉酸”を、サプリメントで無料配布しております。妊娠すると自分の体だけではなく、お腹の赤ちゃんへの栄養面も考えなくてはいけません。しかし、毎日栄養バランスを考えたメニューを作るのって大変ですよね。

熊本県長洲町では妊婦さんのために葉酸サプリを配布することを決定しましたが、なぜほかの自治体もほとんどおこなっていない取り組みを始めたのでしょうか。その経緯や受け取り方など詳しくお伝えします。

いつから熊本県長洲町は葉酸サプリを配布しているのか?

熊本県長洲町では2018年1月4日から、福祉保健介護課保健センター(すこやか館)で母子健康手帳交付と一緒に葉酸サプリメントを無料配布しております。

対象者は平成30年1月以降に母子手帳を交付する人で、栄養面が気になる妊婦さんの間で話題になっています。母子健康手帳交付の際に、すこやか館でミニ母親学級をおこない、その際に保健師が葉酸について説明します。

説明が終わると約1カ月分の「DHC葉酸サプリメント」が交付されます。

なぜ熊本県長洲町は葉酸サプリを無料配布しているの?

熊本県長洲町が母子健康手帳と一緒に葉酸サプリメントを交付する理由は、妊婦さんであるママの体とお腹の赤ちゃんの成長に必要な栄養素だからです。

一体、葉酸は妊婦さんとお腹の赤ちゃんにとってどんな効果があるのでしょうか。それぞれ詳しく確認しましょう。

葉酸は神経管閉鎖障害の発症リスクを下げる

マリママ
葉酸は脊髄の形に異常が生じてしまう先天性疾患の二分脊椎症(にぶんせきつい)な、の神経管閉鎖障害の発症リスクをおさえる働きがあります。脳や神経系が形成が始まる妊娠4週目ごろの超初期の時から葉酸を取り入れることで、赤ちゃんの成長をサポートします。

葉酸は赤ちゃんの成長と造血作用に必要な成分

妊娠中の食事から栄養が吸収されると、へその緒を伝ってお腹の赤ちゃんへ行き渡ります。ビタミン類のひとつである葉酸は、赤ちゃんが大きくなるために必要な細胞分裂を促したり、血液を作るために大切な材料です。

妊娠中はお腹の赤ちゃんへ酸素や栄養を送るために、鉄分がたくさん使われます。妊婦検診で貧血検査を数回おこなわれるのですが、貧血になるママが多く栄養指導など注意されるケースがあります。

マリママ
体内に鉄分が不足してしまうと、栄養や酸素が赤ちゃんまで届かず成長に影響を与えてしまう可能性があります。血行不良は体を冷やしてしまうため、赤ちゃんにとって居心地の悪い子宮内を作ってしまいます。

葉酸は妊娠トラブルで多い乾燥肌を防ぐ

葉酸はたんぱく質を作るサポート成分でもあるため、皮膚や粘膜を強化する働きがあります。妊娠中って肌が乾燥したり吹き出物ができたりと、これまで肌トラブルがなくても荒れてしまった経験を持つ人が多いんです。

原因はホルモンバランスの変化や血行不良が関係しています。葉酸は造血作用に大切な栄養成分とお伝えしましたが、貧血になると肌全体が栄養不足となり、肌の潤いに必要な皮脂の分泌量が減ってしまいます。

マリママ
肌の水分量が下がると乾燥し、かゆみや妊娠線ができやすい体質を作ってしまいます。妊娠中はお腹周りや足がかゆくなりやすく、ヒドいと掻きむしったことが原因で色素沈着を起こしシミを作ってしまうケースもあります。

厚生省も推奨!1日に必要な葉酸量とは?

マリママ
厚生労働省では神経閉鎖障害や貧血予防のために、葉酸を1日あたり400ug取り入れることを推奨しています。葉酸が多く含まれる野菜を1日350gほど食べることをおすすめしていますが、食事からの取り入れはむずかしいためサプリメントと一緒に組み合わせて不足分をカバーするようにいわれています。

熊本県長洲町が葉酸サプリメントをおすすめする理由

葉酸はほうれん草やブロッコリーなど緑黄色野菜に多く含まれる栄養成分です。ほかには、レバーや大豆製品にも含まれているため、普段の食事からも葉酸は知らずと体内へ取り入れられています。

しかし、食材に含まれる葉酸は水や熱、光に弱い性質があるため、調理方法や保存方法などで栄養が失われてしまう可能性が高いのです。たとえば、ほうれん草1束(200g)を生で食べると1日に必要な葉酸400ugの約半分ですが、生の状態で食べるのは現実的に厳しいため、実際は思ったより葉酸を体内に取り入れられていない可能性が高いのです。

また、食品に含まれる葉酸はポリグルタミン酸型と呼ばれるタイプで、体内への吸収率が悪い特徴があります。効率を考えるなら、体内吸収の良いモノグルタミン酸型がおすすめされています。

熊本県長洲町はさまざまな理由から、食事で不足しがちな葉酸をサプリメントで積極的に取り入れてもらおう!と無料配布の取り組みをはじめました。

栄養バランスを考えたメニューを食べながら葉酸サプリメントを飲むことで過剰摂取による影響が心配ですが、水溶性ビタミンなので体内に増えすぎた分は尿などと一緒に排出されます。体内に溜めておけない成分なため、毎日サプリメントで不足しがちな栄養面をカバーする必要があります。

まとめ

妊婦さんと赤ちゃんの健康のために葉酸が効果的だということを知っている人は少ないため、自治体が積極的に活動しておすすめするのはとても魅力的ですね。

葉酸は妊娠前から取り入れることで、神経管閉鎖障害の軽減や貧血予防などから守られます。妊婦さんへの葉酸サプリ配布の取り組みが、今後さまざまな自治体でも広がってくれるといいですね。