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妊娠前に知っておきたい!頻尿などの おしっこトラブル対策まとめ!

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妊娠中にはさまざまな体の変化が起きますが、その一つに泌尿器系のトラブルがあります。やたらとトイレが近くなる「頻尿」や、ちょっとした刺激でおしっこが漏れてしまう「尿漏れ」、排尿痛や残尿感がある「膀胱炎」などが代表的です。なぜ妊娠中にこうした症状が起こりやすくなるのでしょうか?また、どのように予防・対策すればいいのでしょうか?できれば妊娠前から知っておきたい、妊娠中のおしっこトラブルについての基礎知識をご紹介していきます!

おしっこトラブルの症状は?

妊娠中は、多くの女性が何らかのおしっこトラブルを経験するといわれています。中でも多いのは、以下の3つの症状です。

頻尿

頻尿とは、正確には「起きている間の排尿回数が8回以上ある場合」を指します。また、寝ている間に3回以上、尿意で目が覚めてしまうことを「夜間頻尿」といいます。

妊娠すると、日中の頻尿や夜間頻尿に悩まされるようになる女性は少なくありません。ひどい場合は、1時間に何度もトイレに行きたくなることもあります。

膀胱炎

妊娠中は、膀胱炎にもかかりやすくなります。おもな症状は、頻尿・排尿時の痛み・残尿感・下腹部痛などです。膀胱炎が悪化すると、細菌が尿管や腎臓にまで移動して「腎盂炎」を引き起こすこともあります。急に高熱が出た時は要注意です!

尿漏れ

妊娠中の女性の実に7割が経験するといわれるのが、尿漏れ(尿失禁)です。咳やくしゃみをした時や、ちょっとした動作によって尿が漏れ出し、下着がぬれてしまうことがよくあります。妊娠中だけではなく、産後にも多いトラブルの一つです。

妊娠中に頻尿、尿漏れ、膀胱炎になりやすいのはなぜ?

上記のような症状が、なぜ妊娠中に起こりやすいのか、その理由についてご説明します。

頻尿の原因

妊娠中に頻尿になる原因の一つは、通常より体液の量が増えることです。その結果、腎臓に運ばれる血液の量も増えて腎臓がいつもより活発にはたらくようになり、頻尿につながります。

そしてもう一つは、子宮が大きくなって膀胱を圧迫するようになることです。特に妊娠後期になると、赤ちゃんの体重もぐんと増える上、お産に向けて少しずつ赤ちゃんが下がってくるため、膀胱が圧迫されてためておける尿量が少なくなります。

尿漏れの原因

妊娠中の尿漏れのおもな原因は、子宮が重くなったことで「骨盤底筋」という筋肉がゆるんでしまうことです。

骨盤底筋とは、膀胱や子宮、直腸などをしっかりと支えている筋肉ですが、赤ちゃんが大きくなると子宮の重みでゆるみやすくなります。そうすると尿道が十分に締まらなくなり、ちょっとした刺激で尿が漏れやすくなってしまうのです。

こうした尿漏れは、医学的には「腹圧性尿失禁」と呼ばれます。

膀胱炎の原因

膀胱炎の多くは、尿道に存在する細菌が膀胱内に入ることによって起こります。

もともと女性は尿道が短いため、男性に比べると膀胱炎になりやすいのですが、通常は排尿によって尿道の細菌も一緒に洗い流されます。しかし妊娠中はさまざまな体の変化から免疫力が落ちやすくなる上、子宮によって膀胱が圧迫されて尿がスッキリ出にくくなることもあって、膀胱炎のリスクが上がってしまうのです。

特にトイレを我慢すると、膀胱炎にかかりやすくなります。

頻尿対策について

1日に何度もトイレに立ってしまう頻尿ですが、妊娠中の場合は仕方ない部分もありますので、膀胱炎などを起こしていなければ特に治療せず様子を見ることが多いです。

できるだけ症状を悪化させないためには、以下のような点に気を付けてみてください。

尿意は我慢しない!

頻尿になると、「さっきも行ったばかりだし…」とトイレに行くのを我慢してしまうこともあるのですが、それは膀胱炎のリスクを高めてしまうためおすすめできません。

妊娠中の膀胱は容積が小さくなっていて、少しの尿ですぐにいっぱいになってしまう状態ですので、尿意を感じるたびに排尿するのが一番です。

水分は無理に制限しない!

「水分の摂取量を減らせばいいのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、体液の増える妊娠中はむしろ普段よりしっかり水分をとるべきです。

水分が不足すると脳貧血や便秘になりやすい上、最悪の場合は血栓ができてしまうこともありますので、こまめに摂取するようにしましょう。

ただし、カフェインやアルコールなど利尿作用のある飲み物ではなく、お水や麦茶、ルイボスティーなどのノンカフェインのものを意識してとることをおすすめします!

体を温める!

寒いところにいるとトイレに行きたくなるように、冷えは尿意をもよおさせますから、体を温かい状態にしておきましょう。特に冬場は、腹帯や靴下、タイツなどでしっかりと下半身を保温してください。

また夏場も、エアコンによる冷えに注意が必要です!

妊娠前にしておきたい女性の頻尿対策

「まだ妊娠前だけど、もともと頻尿ぎみだから心配…」という方は、今から頻尿対策をしておくと安心です。

赤ちゃんの重みでゆるみやすくなる骨盤底筋をきたえる、「ケーゲル体操」を実践してみましょう!

骨盤底筋トレーニング(ケーゲル体操)

① まずは肛門を引き締め、次に膣と尿道口も引き締めて5秒数えます。その後ゆっくりと力を抜き、これを10回繰り返します。

② 排尿の時、わざと途中で止めてみます。10秒ほど止めたら力を抜いてゆるめ、これを4回か5回繰り返します。

上記のようなトレーニングを続けると、骨盤底筋がきたえられ、頻尿や尿漏れの予防・解消に役立ちます。特に体のトラブルがなければ、妊娠中や産後に行なってもOKです。

もう一つ、頻尿を改善する「膀胱訓練」のやり方もご紹介します。これは、膀胱に少ししか尿がたまっていない状態でトイレに行くことに慣れてしまい、膀胱が縮んでしまった人のための訓練ですので、実際に膀胱が圧迫されている妊娠中には向きません。妊娠前か、産後に行なうようにしましょう。

膀胱訓練

① 尿意を感じたら、最初は5分間待ってからトイレに行くようにします
② 1週間ほど続けたら、間隔を10分、15分、20分と少しずつ長くしていきます
③ この訓練を3ヶ月ほど続け、1回の尿量が200mlぐらいになればOKです

この膀胱訓練は、実際に病院でも「過活動膀胱」の治療などで行なわれています。最初は尿意が来るたびに行なうのではなく、何回かに1回でもかまいません。

この訓練で大切なのは、「尿意の波」を知ることです。尿意が強い時に動くと漏れやすくなりますので、弱まったタイミングでトイレに立つようにします。

訓練を続けるうちに膀胱が本来の大きさに広がるようになり、十分な尿量をためておけるようになります!

妊娠初期や後期の頻尿対策について

実際に妊娠してからの頻尿対策についてもご紹介します。

妊娠初期

人によっては、体液が増え始める妊娠初期から頻尿の症状が出てきます。

基本的に、妊娠中の頻尿は生理的なものですので心配はありません。尿意があったらなるべく早くトイレに行くようにして、膀胱炎を予防しましょう。

ただし、利尿作用のある飲み物(カフェインやアルコール)は控えめにし、夜寝る前に水分をとりすぎないことは大切です。

妊娠後期

赤ちゃんの体重が一気に増える妊娠後期は、子宮による圧迫で膀胱が狭くなり、ますます頻尿になりやすくなります。

この時期は、無理をせず尿漏れパッドなどを利用するのも一つの方法です。特に外出時や就寝時は、念のためつけておくと安心できると思います。

どの時期でも、水分を制限しすぎるのはNGです。利尿作用のない飲み物を、こまめに少量ずつとるようにしてください。

産後のおしっこトラブル(頻尿、尿漏れ、膀胱炎)対策について

おしっこトラブルは、無事に出産を終えた後でも起きることがあります。というのも、妊娠や出産によって骨盤底筋がゆるみやすくなるからです。数ヶ月もの間、子宮を支えてきた筋肉はすぐには回復しないため、産後もちょっとしたことで尿が漏れたり、尿意を感じやすくなったりします。

ですから、産後は上でご紹介した「骨盤底筋トレーニング(ケーゲル体操)」を行なって、骨盤底筋をきたえることが効果的です。毎日継続するようにしましょう。

また、産後すぐは腹圧をかけないことも大切です。腹圧がかかると、どうしても尿意をもよおしてしまいますので、腹筋を使う作業や、きつすぎる補正下着などはできるだけ避けるようにします。

そして、なるべく体型をもどすことも意識しましょう。特に腹部まわりの脂肪は骨盤底筋に負担をかけるため、早めに落としておきたいところです。授乳もありますので無理なダイエットはよくありませんが、おなかを引き締めるエクササイズなどを取り入れてみてください。

男性の頻尿対策

男性も頻尿になることがありますが、男性の場合は「過活動膀胱」と「前立腺肥大」が2大原因といわれています。

過活動膀胱は、少ししか尿がたまっていないのに膀胱が過敏に反応し、尿意をもよおすようになる状態です。治療は、抗コリン薬による薬物療法が中心ですが、必要に応じて「干渉低周波治療法(ウロマスター)」という機械を使った治療も合わせて行なわれます。

一方、前立腺肥大は加齢とともに増えてくる男性特有の病気です。頻尿のほか、残尿感や、尿の勢いが弱まる、などの症状も出てきます。悪化すると手術が必要になりますが、軽度であれば薬物療法で高い効果をあげられることもありますので、早めの受診が大切です。

頻尿になりやすい原因は?食べ物や飲み物、お酒の注意点は?

頻尿で悩まないようにするためには、口にするものにも気を付けましょう。

尿量を増やしやすい飲食物としては、まず「塩分の多いもの」が挙げられます。塩気の強いものを食べると、血中の塩分濃度を下げるために水分を欲するようになるからです。

これは尿量が増えるだけではなく、血圧の上昇やむくみにもつながりますので、特に妊娠中は注意してください。

また、カフェインやアルコールなどの利尿作用のある飲み物も要注意です。そもそも妊娠中のお酒自体よくないのですが、特にビールやワインは利尿作用が強いことで知られています。

その他、膀胱を刺激するといわれる食べ物もいくつかあります。たとえばワサビやトウガラシなどの香辛料や、スイカ、レモン、グレープフルーツなどの果物、砂糖や大豆製品などです。もちろん適量であれば大きな問題にはなりませんが、とりすぎには気を付けましょう。

頻尿あるある!夜間のトイレが怖い!対策は?

頻尿になると日中だけではなく、寝ている間も尿意で目が覚めることがあります。

夜間にトイレに立つ回数を減らすためには、寝る前に利尿作用のある飲食物をとらないことが第一です。コーヒーや緑茶、紅茶などのカフェインを含む飲み物は避けるようにしましょう。

また、体の冷えも頻尿の一因ですので、暖かくして寝ることも大切です。特に冬場はカイロや湯たんぽなどを利用して、しっかり体を温めるようにしてください。

おしっこトラブル 頻尿、尿漏れ、膀胱炎に効果のある薬は?

おしっこトラブルが深刻な場合、病院にかかって薬を処方してもらうという方法もあります。しかし妊娠中は赤ちゃんへの影響の心配があるため、特に初期のころはあまり積極的に処方されないことが一般的です。

とはいえ、膀胱炎などは放置するとより悪化する危険性がありますので、抗生物質を服用する必要があります。妊娠中でも問題が少ないとされているのは、「メイアクト」や「フロモックス」などのセフェム系の抗生物質です。安全のためにも、かならず医師の処方を受けたものを服用するようにしましょう。

頻尿には、通常はアセチルコリンという神経伝達物質のはたらきを弱める抗コリン薬がよく処方されますが、妊娠による頻尿は原因が別にあるため、特に薬は使わないことが多いと思います。

どうしても気になる症状がある場合は、安全性の高い漢方薬などを処方してもらえることもありますので、独断で市販薬を使わず、まずは医師に相談してみてください!

まとめ

妊娠中に起こりやすい、おしっこトラブルについてくわしくご紹介しました。

妊娠中はどうしても体が変化するため、普段は泌尿器系に問題がない人でも、頻尿や尿漏れ、膀胱炎などにかかることがあります。特に頻尿と尿漏れは、多くの妊婦さんが経験するトラブルです。

とはいえ、妊娠によるおしっこトラブルは病的なものではありませんので、無理に薬を使わず様子見をすることになります。利尿作用のある飲食物を避け、なるべく体を温めるようにした上で、尿意がきたらその都度すみやかにトイレに行くことが大切です!

ただし、膀胱炎は適切な治療が必要になりますので、産婦人科の担当医に相談して安全な抗生物質を処方してもらうようにしましょう。

もともと頻尿ぎみだという方は、ぜひ妊娠前から「ケーゲル体操」などを行なって、骨盤底筋をきたえてみてくださいね。

 

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